『塩谷氏顕彰会』は、主に栃木県内外で活躍した塩谷氏や、その末裔たちの歴史的遺産を顕彰し、塩谷氏ゆかりの地域間交流を通じてその文化の継承・発展を目的として立ち上げられました。
塩谷氏顕彰会を立ち上げるにあたり、特に注目していた人物は「塩谷朝業(しおのや・ともなり)」です。塩谷朝業は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武士・御家人・歌人です。宇都宮成綱の子であり、母は平忠正の長子である新院蔵人長盛(新院:崇徳天皇の事)の娘です。実父と養父の名を取って、「朝業」と名乗るようになりました。
鎌倉幕府の三代将軍、源実朝に仕える御家人として過ごしながらも、建保7年(1219年)に実朝が公暁に暗殺されてからは法然の門弟である証空の弟子として出家し、その後は歌人として兄の宇都宮頼綱とともに宇都宮歌壇を創成し、和歌の文化に貢献しました。
ゆかりの地は実は栃木だけではなく、秋田にもあります。豊臣秀吉の時代に移封となってからは、塩谷家は16世紀末には佐竹家臣となり、以降明治維新まで10代にわたって佐竹家に仕えました。佐竹家の上級家臣(495石)として、初め南部藩との境口に位置する十二所(現、大館市十二所)の城代を勤め、幕末までに3人の家老を輩出しました。明治維新後は佐竹家の家扶(家の諸事務処理担当)を勤めています。
塩谷氏は、塩谷朝業から始まる藤姓塩谷氏と、塩谷荘を支配したと伝わる清和源氏の一族であった源姓塩谷氏(堀江氏)と大きく分かれています。源姓塩谷氏に関する記録や史跡などは残っておらず、今後の調査が必要な案件となっております。
塩谷氏顕彰会は2023年1月に立ち上げたばかりであり、まだ具体的な活動計画を策定しておりませんが、今後ゆかりの地を巡るツアーや文化交流会、各地の視察研修会、塩谷家の家系図の作成業務や会報の発行、ボランティア活動等を検討しております。
今後ともご支援を賜りますようお願い申し上げます。
塩谷氏関連の情報募集
・蔵の中から塩谷氏にまつわる書物が出て来た、見てほしい
・昔から語り継がれている塩谷氏に関する話がある
・塩谷氏関連のイベントを行う予定がある …など
塩谷氏に関する情報なら何でも、こちらよりどうぞお気軽にお寄せください。
*許可なしに公開することはございません。
塩谷氏関連の古書買います!
本棚に眠っている塩谷氏関連の古本・古書・資料を塩谷朝業顕彰会で買い取ります。
まずはお持ちのリストをこちらのお問い合わせフォーム宛にお送りください。追ってご連絡いたします。